【新唐人2011年11月28日付ニュース】中国の製造業に、縮小の兆しが出始めています。世界的な金融グループの発表によると、中国のPMIは11月、約3年ぶりの低さで、輸出の発注も減少。これについて専門家は、中国経済の柱の製造業が縮小したら、経済全体への大打撃だと警告します。
PMI、つまり購買担当者指数は景気の先行きを示します。
世界的な金融グループ、HSBCが11月23日に発表した中国製造業のPMIは、先月より3ポイント下がって48。2年8ヶ月ぶりの低さとなりました。
PMIは主に、発注、生産、雇用、在庫、物流の各指標によって、製造業の活動が反映されます。50%をきると、縮小を意味します。
中国経済に詳しい陳教授は、去年まで中国の製造業は輸出が拡大していたのに、今年はすでに3ヶ月連続で下降気味。中国の製造業は急速に悪化していると指摘します。
NY市立大学シティカレッジ 陳志飛教授:「製造業の縮小は国にとって致命的です。支柱産業ですから特に中国は製造業中心のいわゆる世界の工場です。(PMIが)48%に下がったら、警告とみるべきです。何よりも案じられるのは中国経済のハードランディングです。ゆるやかではなく、急激な着陸なので機体が粉砕し大災難を招きます」
では、縮小の原因は何なのでしょうか。
NY市立大学シティカレッジ 陳志飛教授:「欧州危機で欧州の対外需要が減りました。結果 中国の製造業も存亡の危機に陥ります。中国内部ではインフラ建設が銀行の貸し渋りにより、需要が低迷しています。不動産市場も崩壊し始めています。各方面の需要が減っています」
さらに教授は、2~3年以内に成長率が6%を下回る可能性を指摘。しかも物価は上がるのに、経済は低迷するというスタグフレーションに陥る危険も予測します。
NY市立大学シティカレッジ 陳志飛教授:「世界銀行は中国の今年の成長率は9.5%ほどだと予測しました。しかし2~3年以内に6%あるいはもっと下がるかもしれません。インフレが6~7%になれば、スタグフレーションに陥るでしょう。中国経済崩壊の明らかなシグナルです」
ロンドンの経済研究機関「キャピタル・エコノミクス」は23日、報告書を発表。インフレはすでに、中国経済の成長を妨げる脅威となっていると指摘。PMIも、市場の予測を下回ったことから、中国当局が事前にもらしていた「微調整」では経済の悪化に歯止めはかからないだろうと分析しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
-【禁闻】专家:中国制造业萎缩-滞胀前兆.html